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    タトゥー除去は何回必要?回数・期間・費用の考え方

    2026年6月25日

    Medical ColumnTokyo Ueno
    タトゥー除去は何回必要?回数・期間・費用の考え方

    タトゥー除去を検討するとき、多くの方が気にされるのが「何回くらい通えば終わるのか」「どのくらいの期間と費用がかかるのか」という点です。レーザーによるタトゥー除去は、一度の施術で完結するものではなく、複数回にわたって少しずつ薄くしていく治療です。回数や期間、費用の考え方には一定の目安がありますが、効果や経過には個人差があり、完全に消えるとは限りません。この記事では、回数の決まり方から費用の枠組みまで、受診前に知っておきたい基本的な考え方を落ち着いて整理します。

    タトゥー除去に必要な回数の目安と決まり方

    レーザーによるタトゥー除去は、複数回の施術を重ねて少しずつ薄くしていく治療です。一般的な目安としては、完了までおおむね平均7〜10回程度とされ、色や入れ方によっては4〜15回程度の幅があると報告されています[1]。あくまで目安であり、すべての方がこの範囲に収まるわけではありません。

    必要な回数は一人ひとり異なります。タトゥーのサイズや部位、色、含まれる色素の量、瘢痕の有無、肌のタイプ、複数の色を重ねたレイヤリングなどが、回数を予測するうえでの要因として挙げられています[2]。たとえば黒い色は比較的反応しやすい一方、特定の色は反応しにくいことがあり、同じ大きさでも条件によって必要な回数は変わります。

    近年はピコレーザーのように短い時間で照射する機器も用いられますが、いずれの場合も一度で消えるわけではなく、複数回の施術が前提となります。実際に何回必要になるかは、診察でタトゥーの状態を確認したうえでの見立てとなり、経過を見ながら調整していきます。

    回数を左右する主な要因 Kirby-Desai の考え方 — これらの組み合わせで回数は大きく変わる[2]サイズ色の種類・数重ね彫り深さ・インク量部位肌の色既存の傷目安は平均7〜10回、症例により4〜15回程度と幅があります[1]
    図:サイズ・色の種類・重ね彫り・深さ・部位・肌の色・既存の傷など、除去回数を左右する主な要因(Kirby-Desaiの考え方)。
    項目目安の考え方
    回数平均7〜10回、症例により4〜15回程度
    施術間隔数週間以上あける
    全体期間数か月〜年単位になりうる
    費用回数・サイズで変わる(金額は診察で)

    完全に消えるとは限らず、色・顔料によっては薄く残ることがあります。

    施術間隔と全体にかかる期間

    タトゥー除去では、1回ごとの施術の間に一定の期間をあける必要があります。照射後は肌が反応し、分解された色素が体内で少しずつ排出されていくため、肌の回復と反応の経過を待ってから次の施術を行います。そのため、施術間隔は数週間以上あけることが一般的です[1]

    間隔をあけながら複数回繰り返すため、完了までの全体期間は数ヶ月から、場合によっては年単位に及ぶこともあります[1]。回数が多くなるほど期間も長くなる傾向があり、短期間で一気に終わらせることは難しい治療といえます。

    スケジュールはお仕事や生活の予定とも関わってきます。どのくらいの間隔で通うことになるか、全体でどの程度の期間を見込むかは、タトゥーの状態や経過によって変わるため、カウンセリングで具体的に相談しながら計画を立てていくことをおすすめします。

    費用の考え方と枠組み

    タトゥー除去は複数回の施術が前提となるため、費用も1回あたりだけでなく、全体でどのくらいかかるかという視点で考えることが大切です。料金の設定は施設によって異なりますが、考え方の枠組みとしては、1回ごとに費用がかかる回数制や、タトゥーのサイズに応じた区分など、いくつかのパターンがあります。

    前述のとおり、必要な回数はサイズや色などの条件によって変わるため[2]、結果として全体の費用も人によって幅が出ます。回数が想定より増減すれば、総額も変わってくる点はあらかじめ理解しておくとよいでしょう。

    実際の料金や、何回でどのくらいの費用になるかという最終的な見積もりは、タトゥーの状態を診察し、カウンセリングで確認したうえでご案内する流れになります。費用面で不安がある場合も、まずはカウンセリングで率直に相談していただくことをおすすめします。

    タトゥー除去費用の考え方
    タトゥー除去費用の考え方

    完全除去の限界と個人差について

    レーザーによるタトゥー除去は、回数を重ねることで薄くしていく治療ですが、完全に消えるとは限りません。タトゥーへの反応のしやすさには個人差があり[3]、色や顔料の種類によっては十分に分解されず、薄く残存することがあると報告されています[3][4]。特に複数の色が使われている場合や、反応しにくい色が含まれている場合は、残りやすい傾向があります。

    また、施術にはリスクが伴います。水ぶくれ、色素沈着、色素脱失、瘢痕などが生じる可能性はゼロではありません。これらのリスクは肌のタイプや経過によって異なり、誰にでも必ず起こるわけではありませんが、起こりうるものとして理解しておくことが大切です。

    こうした限界や個人差があるため、「必ずきれいに消える」とお約束することはできません。ご自身のタトゥーがどの程度まで薄くなりそうか、どのようなリスクが想定されるかは、診察で状態を確認しながら丁寧にお伝えしていきます。

    残存インク量 回数 → 完全な0にはならないことがある 薄いほど1回の変化は小さくなる。帯=個人差。完全除去を保証するものではありません[3][4]
    図:回数を重ねるほど残存インク量は減るが、薄いほど1回の変化は小さくなり、完全な0にはならないことがある(帯は個人差)ことを示す退色曲線。

    完全除去は保証できません

    回数を重ねても、色や顔料によっては薄く残ることがあり、効果・経過には個人差があります。正確な回数・期間・費用は、カウンセリングでご確認ください。

    まとめ:受診の前に知っておきたいこと

    タトゥー除去は、複数回の施術を一定の間隔をあけて重ねていく治療で、完了までにはおおむね平均7〜10回程度、症例によっては4〜15回程度と幅があり[1]、全体では数ヶ月から年単位の期間がかかることもあります[1]。必要な回数や費用はタトゥーのサイズや色などによって変わり[2]、効果や経過には個人差があります。

    完全に消えるとは限らず、色素が残存する可能性[3][4]や、水ぶくれ・色素沈着・色素脱失・瘢痕といったリスクがゼロではない点も含めて、納得したうえで治療を始めることが大切です。

    正確な回数・期間・費用は、一人ひとりの状態によって異なります。ご自身に合った見通しを知るためにも、まずは診察・カウンセリングで相談し、不安や疑問を解消したうえで判断されることをおすすめします。

    よくある質問

    タトゥー除去は何回くらいで終わりますか?

    完了までの回数はおおむね平均7〜10回程度とされ、色や入れ方によっては4〜15回程度の幅があると報告されています[1]。タトゥーのサイズや色、部位、体質などによって変わり[2]、効果や経過には個人差があります。実際に必要な回数は診察で確認したうえでの見立てとなります。

    施術はどのくらいの間隔で受けますか?全体の期間は?

    肌の回復と色素の排出を待つため、施術間隔は数週間以上あけるのが一般的です[1]。それを複数回繰り返すため、全体では数ヶ月から年単位に及ぶこともあります[1]。具体的なスケジュールはカウンセリングで相談しながら計画していきます。

    費用はどのように考えればよいですか?

    複数回の施術が前提となるため、1回あたりだけでなく全体でどのくらいかかるかという視点で考えることが大切です。回数制やサイズ別など料金の枠組みは施設によって異なり、必要な回数によって総額も変わります[2]。具体的な料金や見積もりは、診察・カウンセリングでご案内します。

    タトゥーは完全に消えますか?リスクはありますか?

    反応のしやすさには個人差があり[3]、色や顔料によっては薄く残存することがあるため[3][4]、完全に消えるとは限りません。また、水ぶくれ・色素沈着・色素脱失・瘢痕などのリスクもゼロではありません。想定される経過やリスクは診察で確認しながらお伝えします。

    参考文献・出典

    1. Hohman MH, Ramsey ML. Laser Tattoo Removal. StatPearls [Internet], StatPearls Publishing(2025)
    2. Kirby W, Desai A, Desai T, Kartono F, Geeta P. The Kirby-Desai Scale: A Proposed Scale to Assess Tattoo-removal Treatments. The Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology 2(3):32-37(2009)
    3. Naga LI, Alster TS. Laser Tattoo Removal: An Update. American Journal of Clinical Dermatology 18(1):59-65(2017) doi:10.1007/s40257-016-0227-z
    4. Kent KM, Graber EM. Laser Tattoo Removal: A Review. Dermatologic Surgery 38(1):1-13(2012) doi:10.1111/j.1524-4725.2011.02187.x

    ※ 本ページは公開されている査読論文・公的資料をもとに、一般的な医学情報として作成しています。効果・経過には個人差があり、診断・適否の判断は医師の診察によります。

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